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    【職員コラム】熊災害支援ナースとして熊本で活動して

    • ID:4128
    • [更新日:]

    本年7月28日に発生した「令和8年熊本地震」は、地域に甚大な被害をもたらしました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地の一日も早い復旧・復興と、皆様が安心して暮らせる日々が戻ることをお祈り申し上げます。

    さて、全国の自治体や各種団体からその支援の輪が広がっているところ、当院の平石裕子看護師が、9月2日から5日まで、熊本県宇城市の避難所で災害支援ナースとして活動しました。活動を通じて、災害時の看護についてお伝えします。


    熊本の被災地で、避難生活を支える

    9月2日から5日まで、熊本地震の被災地で災害支援ナースとして活動しました。約65世帯、107人が避難者として登録されていた避難所で、救護班や保健師、福祉・リハビリテーションの支援者などと協力し、避難された方々の健康と生活を支えました。

    災害支援センター外観

    避難所での体調管理を支える

    避難所では、普段と異なる生活環境の中で、日々の体調管理を続ける必要があります。血圧などの測定や体調の確認、薬の飲み忘れを防ぐ声かけのほか、糖尿病のある方の血糖測定や、けがをした方の固定具の状態確認など、それぞれの健康状態に応じた支援にも取り組みました。

    脱水や転倒を防ぐための声かけ、足に血の塊ができることを防ぐための指導や専用のストッキングの着用介助も行いました。避難生活の中で健康上の問題を早く見つけ、必要な支援につなげることも、現地での大切な役割でした。

    さまざまな支援者と力を合わせて

    毎朝のミーティングでは、日本赤十字社の救護班、リハビリテーションや福祉の支援チーム、避難所の運営者などが集まり、情報を共有します。看護師だけで対応するのではなく、それぞれの専門性を生かして協力することで、健康面から生活面まで支援をつなげていました。

    また、救護班と一緒に避難所を回り、避難された方々の様子を確認しました。
    起き上がることが難しい方には、リハビリテーションの支援チームとともに、ダンボールベッドに手すりを取り付ける方法を検討し、設置を進めました。その他にも、体操への参加を呼びかけたり、手指の消毒や食中毒予防についての健康講座を案内したりするなど、避難所で健康を保つための活動もされていました。

    ミーティング風景
    手すりの設置

    限られた環境の中で暮らしを支える

    避難所では、施設内のシャワーや浴槽が使えず、仮設シャワーを利用していました。利用時間は制限されており、一人15分ずつと限られていました。

    足の不自由なご婦人が、「シャワーを浴びたいけれど、一人では難しい。迷惑をかけてしまう」と話されたことがありました。その言葉から、周囲に遠慮して希望を伝えられずにいたことに気づき、担当者と利用時間を調整し、シャワーの介助を行いました。
    終わった後には、「気持ちが良かった。シャワーができて良かった、ありがとう」と笑顔を見せてくださいました。その言葉と笑顔に、心が温かくなりました。

    テントシャワー

    被災された方々の暮らしに寄り添う看護

    検温や服薬確認など、日々の関わりから会話が生まれ、避難されている方の不安や生活の困りごとを知ることができました。この経験から、災害支援ナースには、直接的な看護に加え、身体・心理・生活の各面に目を向けることが大切だと学びました。また、医師や保健師、リハビリテーション職など、多職種の専門性をつなぎ、安心して過ごせるよう支える調整役も求められると感じました。

    活動を終える際には、被災された方から温かい言葉と手紙をいただきました。日々の小さな関わりが安心や支えにつながっていたことを知り、とても嬉しく思いました。

    今回の活動を通じて、「支援とは一方的に助けることではなく、人と人とのつながりの中で支え合うことなのだ」と感じました。
    私自身も温かい気持ちをいただき、これからも一人ひとりの思いに寄り添える看護師でありたいと思いました。

    メッセージ

    後日談 ~まさかのオチ~

    一緒に活動した看護師は、とにかくマイペース。でも、コミュニケーション能力は抜群で、初対面の方ともすぐに打ち解ける、実はとても頼りになる存在でした。

    そんな彼が絶賛していたのが、九州の醤油と出汁。「九州の醤油や出汁は甘くて美味しい!ここでしか買えないと思う。」とのこと。復興支援も兼ねて、買って帰りました。ところが帰宅後、なんと地元のスーパーでも売っていることが判明!!使ってみるととてもおいしく、リピート確定です。

    現地で出会い、ともに活動した仲間との、心に残るエピソードです。


    醤油

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