【神崎病院通信】「マムシ」と「マダニ」の恐怖
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夏から秋にかけて、屋外での作業やレジャーが増える季節です。しかし、この時期特に注意したいのが「マムシ」と「マダニ」による被害です。
今回は、もしマムシやマダニによる被害にあってしまった際の注意点を、普段から検査データを通して患者さんの体の変化を見ている臨床検査技師の視点から、分かりやすくお伝えします。
1.もし「マムシ」に噛まれてしまったら

マムシに噛まれると、傷口周辺が腫れて痛みます。さらに重症化すると、呼吸困難や血圧低下、意識障害などを引き起こすことがあります。
「急いで病院へ!!」と焦って走りたくなりますが、激しく動くと毒が体内を回るスピードが速くなってしまいます。できるだけ安静に、そして速やかに医療機関を受診してください。
マムシの毒には筋肉や組織を壊す作用があるため、筋肉に含まれる「CPK」という酵素の数値が高くなります。さらに、壊れた筋肉の成分が腎臓に悪影響を及ぼし、急性腎不全を引き起こすこともあります。しかし、噛まれた直後の検査では異常が出ないことも少なくありません。数時間後に急激に症状や検査値が悪化するのがマムシ咬傷の怖いところです。
症状が軽そうに見えても自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。
事例①
台風の接近に備えて暗くなってから家の周りを片付けようとし、鉢植えの影に潜んでいたマムシに噛まれてしまった。
暗い中での屋外作業は出来るだけ避けてください。

事例②
歩きながらの「ながらスマホ」で足元への注意が散漫になり、マムシに噛まれてしまった。
「ながらスマホ」は「視覚」と「意識」がスマートフォンに集中することで、周囲の危険に気づく能力が著しく低下します。交通事故だけでなく、危険は足元にも潜んでいることがあるため、屋外を歩行中のスマートフォン操作はやめましょう。

2.もし「マダニ」に噛まれてしまったら

マダニは皮膚に強固に吸着するため、無理に引っ張ると口の部分が残ってしまうことがあります。そのため、自分で取ろうとせず、医療機関で専用の器具を用いて適切に除去してもらうことが大切です。
また、マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)や日本紅斑熱などの重篤な感染症を媒介します。これらは発熱、倦怠感、下痢、嘔吐などの症状を引き起こし、重症化すると死に至るおそれもあります。特に、血液中の「血小板」や「白血球」の急激な減少が重症化のサインとなります。
噛まれた後、数日~数週間以内にこれらの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診し、必ず「マダニに噛まれました」と医師に伝えてください。
草むらへ入る時は、長袖・長ズボンを着用し、ダニよけや虫よけスプレーを使用するなどの対策を心がけてください。

何より大切なのは、危険な生き物に遭わないよう事前に予防することです。
しかし、もし遭遇して噛まれてしまった場合は、決して自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。
万全の対策をして、安全に季節のレジャーを楽しみましょう!
このページに関するお問い合わせ先
電話: 0790-32-2488ファックス番号: 0790-32-2176

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