【ケアステだより】子どもの学びを考える ― 小学校入学を前に ―
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小学校入学を控える時期になると、「ひらがなを覚えておかないと…」「計算ができないと遅れてしまうのでは」と、早期教育に気持ちが向かう保護者の方は少なくありません。けれども、入学後の学校生活で子どもを本当に支えるのは、学力の“先取り”よりも、毎日の生活習慣が身についているかどうかです。
たとえば、朝決まった時間に起きて朝食をとること。自分の身支度を順番に進めること。トイレに行きたいときに言葉で伝えられること。困ったときに大人に助けを求められること。これらは一見当たり前のようですが、学校という集団生活の中では、大きな安心につながります。生活リズムが整っている子どもは、授業中に集中しやすく、気持ちの切り替えもスムーズです。結果として、学びに向かう力が自然と育っていきます。
また、家庭での「できたね」「手伝ってくれて助かったよ」といった声かけは、子どもの自己肯定感を育て、挑戦する意欲を支えます。小学校で求められるのは、完璧にできることではなく、わからないことに向き合う力や、人と協力しようとする姿勢です。その土台は、日々の生活の中で育まれていきます。
早期教育そのものが悪いわけではありません。しかし、生活習慣が整っていないまま知識だけを積み重ねても、子どもにとっては負担になることがあります。まずは「生活のリズム」「基本的な生活動作」「気持ちの安定」という3つの柱を大切にし、そこに余裕が生まれたら、遊びの中で自然に学びを広げていく。その順番こそが、入学後の伸びにつながります。
子どもの生活習慣を整えるためには、ご家族みんなで取り組むことが大切です。仕事の関係で帰宅が遅くなり、子どもの生活時間もずれ込んでしまう方もおられるでしょう。それでも、入学まであと2か月あります。できるだけ朝型の生活になるよう、少しずつ工夫してみてください。
桜の花の中、元気に学校へ通う子どもたちの姿を、心から楽しみにしています。

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