令和3年8月のメッセージ

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　国内での新型コロナウイルス感染確認から1年半が経過しました。ワクチン接種にもご協力いただき、65歳以上の高齢者では全国では70％、神河町では80％を超える方が接種を終えるなどその対策が進められている一方で、若い世代の感染者が爆発的に拡大しており、第5波といわれる状況になっています。
　さらにこれからは猛暑と、台風、ゲリラ豪雨にも注意が必要です。

　近畿地方では7月17日に梅雨が明けましたが、熱海地方をはじめ各地で線状降水帯・ゲリラ豪雨による土砂災害が発生しました。世界に目を向けますと中国中部の河南省においても時間雨量が200ミリを超え1000年に1回と報道されるほどの豪雨被害によりその被災者は124万人と言われています。
　町民の皆様には、本年新しく作りましたハザードマップをご利用いただき、今一度、自分の住んでいる地域にどのような危険が潜んでいるか、また有事の際はどこへ避難するかといったことを地域の方々とご相談くださいますようお願いいたします。

　さて、1年越しの開催となりました、東京オリンピックは205の国と地域が参加し7月21日から、無観客を基本としての開催となりました。コロナ感染が収まらない中、選手にとっても不安な思いやさまざまな制約がある中ではありますが、多様性と調和をテーマに、日本選手団の連日のメダル獲得など日々多くの感動と勇気を与えてくれています。パラリンピックも含め、スポーツから平和の発信ということの意味を今こそ全世界で共有し、一日も早いコロナウイルスの収束に向けてしっかりと感染対策を継続・徹底することこそが大会開催の意義であると同時に、引き続き、選手の皆様には最高の力が発揮できます様、心から応援したいと思います。

　平成22年から10年間全40区で開催させていただきました町長懇談会は裏山防災、危険木対策、環境維持対策、区要望事業の推進等、住民皆様の声をもとに事業推進・補助制度化を進めてきました。昨年度からはより課題を明確にしながら、行政7ブロックに分けて各区の3役様との懇談会という形で開催させていただいています。さらに、今年はそれらの課題を解決するための具体的な仕組みとして、人・財源の手立てをして地域課題を解決する『地域自治協議会』というしくみを提案しながらご意見をいただきました。

　詳細は、広報で紹介させていただきますが、集落として安全安心を第一に区民に密接した課題の解決を強く望まれている。一方、集落だけではどうすることもできないので行政の支援が必要とのご意見、具体的には道路、河川、裏山等防災、野生動物被害防止等の生活環境対策の課題が多く、ハザードマップを活用した避難の在り方についての提言もいただきました。ハード事業は多くが国・県の支援を受けながらの取り組みでしかなく、たくさんの各区からの要望の中、限られた予算で優先箇所からの順番待ちというのが実情です。しかし、各区においての要望事項の解決のためにも今回提案させていただいている、『地域自治協議会』は、他市町では複数区にまたがる課題を解決するための制度で旧小学校区や旧村単位等で活用されていることもあり、引き続き協議を進めさせていただきたいと思っています。

　7月18日投開票の兵庫県知事選挙において、斎藤元彦新兵庫県知事が誕生しました。「行財政改革のもと各種事業の一からの見直し」と「変えるべきものは変え、継続すべきものは継続する」との考えを当選後の会見で述べられています。私共の地方自治は、常に住民全体の奉仕者として住民福祉の増進のために効率的な行政運営を行うことを目的としています。その上で、広大な兵庫5国の個性を生かした地域創生にどの様に取り組むかが問われています。兵庫県の隅々まで光を当てる地域創生を希望し、神河町としても引き続き、国・県との強力な連携のもと神河町の発展のために努めてまいります。

　結びに、8月の風物詩でありましたかみかわ夏祭りは、既にお知らせのとおり、今年も開催を断念することとなりました。
　あらためて、一日も早い、コロナ感染症の収束のため、大変暑いときに辛い取り組みとはなりますが、マスク、消毒等、基本的な感染予防対策と、熱中症対策を切にお願い申し上げまして、8月のご挨拶といたします。