令和2年4月のメッセージ

動画でもご覧いただけます。

　新型コロナウイルスは、アジアからヨーロッパへ、そしてアメリカへ拡大し、留まるところを知らず全世界に広がりを見せております。そのような状況の中、3月24日には東京2020オリンピック・パラリンピックが1年程度の延期が決定されました。
　国内でも、関西中心から首都圏に広がりを見せており、26日には国において、改正新型コロナウイルス等対策特別措置法に基づき「政府対策本部」が設置されるなど、緊急事態に備えた準備も進められています。

　神河町においても、対策本部会議を継続的に開催しながら対策を進めておりますが、3月27日、兵庫県知事から自粛継続が示されたことを受け、町主催のイベント・研修・教室等について、引き続き、1週間程度の自粛延長を行うことを決定いたしました。
　引き続き、特に、密集、密接、密閉を避けていただき、不要不急の外出・会合の自粛、特に広範囲の地域から人が集まる場所等へのお出かけは控えていただきますようお願いいたします。

　さて、3月に入り3日から小学校・中学校が休校となる中、18日には神河中学校、19日には町内幼稚園、23日には町内小学校の卒業式が規模を縮小して開催されました。
　卒業生にとってはぶっつけ本番、先生方にとっては、卒業する子どもたちへの思いを十分に伝えることの出来ていない中での卒業式を迎えましたが、卒業式終了後の先生から子ども達へサプライズの歌やエールがあり、まさしく記憶に残る卒業式であったと感じました。
　また、23日からは学校も再開し、神河中学校では部活をする生徒の姿は生き生きとしており私たち大人がたくさんの元気をいただいています。

　一方で、神河町でも桜の開花を迎えようとしておりますが、春を迎えてもなお各地でスポーツイベント等が延期され、人が外出を控えていることから町内の観光施設にも大きな影響が出始めております。
　具体的には、今年の冬は兵庫県のみならず全国的にも災害級の暖冬に見舞われ、全国各地のスキー場はかつて経験したことの無い厳しいシーズンとなりました。兵庫県も、今年の雪不足を一種の災害と捉え支援策を講じたところです。
　峰山高原リゾートホワイトピークにおきましても、万全の体制で3シーズン目を迎え、兵庫県下のスキー場がなかなかオープン出来ない中においても、年明け2日から営業を開始し集客に努めてまいりました。
　しかしながら、暖冬と合わせて新型コロナウイルスの影響でホテルのキャンセルが相次ぎ相当のダメージを受けたことからも、指定管理者である（株）マックアースから令和元年度分の指定管理納付金の繰り延べと分社化の提案があり、4月から（株）MEリゾート播磨が経営を引き継ぎ、納付金については令和2年度から6年間分割納付することを町として承諾し町議会においてもご確認をいただきました。
　引き続き、新型コロナウイルス感染症予防対策に取組み、冬場の集客はもとより、年間を通じた集客に努め、安定経営を目指すことといたします。

　24日閉会いたしました神河町議会3月定例会において、令和2年度予算の重点施策として、1つ 地域創生事業、2つ 第2次長期総合計画の推進に加え、引き続き集落要望事業の推進を中心にそれぞれ可決・承認いただきました。
　地域創生事業は第2期計画の初年度となります。「交流から関係そして定住」のキャッチフレーズのもと、地域の魅力に磨きをかけ、高齢者・障がい者福祉をはじめ、教育・子育て支援、そして移住・定住政策に全力で取組んでまいります。
　そして、まちづくりの合言葉「～大好き！私たちの町 かみかわ～」の実現に向け、引き続き、住民の皆様との協働のもと取組みを進めてまいります。

　さて、令和2年度がスタートいたします。
　新型コロナウイルス感染症の影響を受け、多くのイベントが延期・中止されていることから感染拡大防止の危機感を保持しつつ、出口戦略を見据えた取組みも重要と考えています。引き続き、住民の皆様には手洗い、うがいと合わせて食事と睡眠を確保いただき、免疫力の強化に努めてくださいますようお願いいたします。

　結びに、これから暖かくなる好季節を、遠出するにはまだまだ難しいと思いますので、神河町の再発見をお楽しみいただき、神河町の魅力発信をお願いするとともに、4月からは上下水道料金の外税への変更と下水道料金を人数割料金から生活排水量に応じた料金となりますので御理解と御協力を重ねてお願いし、4月のご挨拶とさせていただきます。