平成26年10月のメッセージ

全国各地での大雨被害に加え、先月27日には長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が噴火するなど、自然が猛威を振るっています。
9月3日には第2次改造安倍内閣が発足、過去最多と並ぶ女性閣僚を5人起用、また地方創生大臣を新設し、同5日には、若い世代の就労結婚子育て希望の実現、東京一極集中の歯止め、地域課題に即した地域課題の解決という3つの視点から魅力あふれる地方を創生するため、「まち・ひと・しごと創生本部」を創設しました。

さて、26日に閉会をいたしました神河町議会定例会では、最終日に追加案件として新野駅前の若者・子育て世帯住宅建設にかかる契約承認を含む、全ての議案について可決・承認をいただきました。
とりわけ25年度の決算では、実質公債費比率は16.9パーセントとなり目標の26年度18パーセント未満を達成。将来負担比率、経常収支比率もそれぞれ改善、財政調整基金は平成22年の2億8千万円から約17億円への増加など、合併以来厳しい財政運営ではありましたがやるべき大型ハード事業は確実に執行してきた中で、財政健全化を着実に図ることが出来ました。
これもひとえに神河町議会、また40集落区長様をはじめ町民の皆様の深いご理解、そして各種事業執行を行っております職員の尽力の賜物であり、あらためて心から感謝申し上げます。

そのような中にあって神河町の最重要課題は人口減少対策です。そのためには農業・林業の再生、病院を核とする健康福祉構想、観光施設、文化歴史、地域の宝物の情報発信と交流人口の増加による地域循環型社会のしくみづくり、新たな産業・雇用の創出にスピード感をもって進めていかなければなりません。

一方、これまでの定例議会毎にご質問をいただいております病院の建替え問題ですが、北館の老朽化と耐震化対策から、約2年前から協議を進めてまいりましたが、まだ判断できる状況にありません。一般質問でもお答えさせていただきましたが、「これまでの県協議の中で、厚生労働省の地域医療ビジョン、総務省の公立病院(改革)ガイドラインが改定される予定であること」また、現在、公共施設など総合管理計画の策定にあたり、必要な投資事業の確認」が求められております。更には、今後の地方交付税や、地方創生の国の動向の把握など、神河町の将来をしっかりと見据える中で、安定的な財政運営を行い、町民にとって最善の方向を模索してまいりたいと考えておりますので、今しばらくお時間をいただきたいと考えております。ご理解をよろしくお願いいたします。

9月は、恒例の中学校体育大会、小学校運動会をはじめ美術展等さまざまな行事、イベントが開催されました。
観光協会、商工会では13日から3日間大阪千里中央で全国ふるさと物産展に参加、14日には神河町観光顧問の広中事務所企画による大阪キャンペーンとして(株)山田営農のブルーベリーと熊本県大石酒造場によるブルーベリー酒の披露パーティーを盛大に開催させていただき、私も多くのご来賓の方々とこれからの神河町についてPRさせていただきました。

ともに10回目を迎えましたかみかわ木造インターンシップではサンテレビのサタデー9でも放映していただきましたが地元の大工職人さん、地域の人たちと学生たちの手によって、銀の馬車道交流館の玄関が和風の立派なものに仕上がりました。寺野区ふれあい美術展では人と人をつなぐ素晴らしい作品が今年も数多く展示され、ふれあい交流の拠点として広がりを見せています。また、空き家利活用のかみかわにぎわいチャレンジショップでは、8店の出展で大変賑わいました。

さて、10月も文化協会による映画会、各区での秋祭りをはじめ、福本遺跡まつり、砥峰ススキまつり、観光キャンペーンなど各種イベントが満載です。
また、10月20日まで「ゆるキャラグランプリ2014」の投票が行われています。投票は一人1日1回、パソコン、スマートフォンから出来ますので、是非、1日1回、投票をお願いいたします。カーミンのエントリーNo.は162番です。「神河町を元気に！」を目標にカーミンも頑張りますので、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。

食欲の秋、学校給食では「目によい給食」を10月のテーマとして、地域食材を活かした調理を進めています。

終わりになりますが、これから益々、朝夕の寒暖の差も激しくなってまいります。健康管理に十分ご留意いただくとともに、自然災害への備えをしっかりと行っていただきながら、さわやかな秋を楽しんでいただきますようお願い申しあげまして、10月のごあいさつとさせていただきます。

ありがとうございました。

このメッセージは、神河町ケーブルテレビネットワークの自主放送番組“町長からのメッセージ”から引用しています。