平成22年12月のメッセージ

山々の紅葉も終わりに近づき、次第に冬支度が始まってまいりました。皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

早いもので、2010年も余すところ1ヵ月となりました。私自身も、11月27日をもって丸一年が経過をいたしました。行事に追われるというよりも、行事を追いかけながらひた走ってきたような気がします。まちづくりの原点は、まずは神河町を知ること、このことを基本に、できる限り多くの施設へ、多くの行事に、多くの会議にと、皆様と交流が図れるようにとの思いで取り組んでまいりましたが、まさしくいろいろなことを学ばせてもいただき、さまざまな経験も積ませていただいた一年であったように思います。

海外情勢においては、尖閣諸島近海での漁船衝突事故問題に引き続き、北朝鮮による延坪島（ヨンピョン島）砲撃など、東アジア情勢の緊張が高まっており、日本外交においても大きな影響を及ぼしています。また、今後の同盟国による北朝鮮への制裁措置等を考えるとき、あたらためて生命の安全・安心、そして平和を第一義とした解決が望まれるところであります。

11月もふるさと文化祭作品展を皮切りに、7日には粟賀地域防災訓練、ふれあいハイキング、14日には農業祭、全国和太鼓フェスティバル、そして21日には越知川名水街道ウォーキングと不動の滝めぐり、28日には毎月第4日曜日のファミリースポーツデーイベントの最後としてロープジャンプX大会が開催されるなど、文化、スポーツなどさまざまな行事が行われ、楽しいひとときを過ごしました。
ふれあいの祭典全国和太鼓フェスティバルin兵庫では、県下より選抜の6団体に加え、当町からは、おおかわち太鼓、たいこキッズ　鼓虎、かんざき太鼓「桜鼓衆」、Team.TAKU&RYO、川上小学校児童による砥峰太鼓、やまびこ学園児童によるやまびこ太鼓の6団体が出演しました。400名を超えるお客様に日本の伝統文化である和太鼓の力強い音色と、勇壮な撥さばきが披露されました。お世話いただきました地元出演団体をはじめ、関係者の皆様にあらためまして厚くお礼と感謝を申し上げます。

さて、11月16日からは、神河町版事業仕分けがスタートをいたしました。町議会から4名、町行財政改革推進委員会から3名、そして公募による4名の委員の計11名により、町が実施する事務事業の必要性や実施主体のあり方などについて検討が加えられ、簡素で効率的な行財政運営を実現すること、職員の意識改革を図ることなど、外部の視点から事業内容について精査、検討を行うことを目的として実施されています。このことによって、より行政の効率化が進められ、住民の立場に立った行財政の推進を図ることができればと願っております。事業仕分けの結果については、町広報並びに町ホームページで公表することにしています。なお、仕分け作業は傍聴ができますので、ご案内いたします。

さて、12月1日からはご案内のとおり、エーコープ近畿粟賀店、生鮮パワー神崎店、マックスバリュー神河店の3店舗において、レジ袋の無料配布が中止となります。二酸化炭素の削減、ごみの減量化、地球環境を守るため、町内外問わず買い物に行かれる際は、マイバッグを持参し、レジ袋の削減に努めていただきますようお願いします。
次に、子ども・若者育成、人権尊重の1年の総括行事として、4日（土）には、人権・青少年健全育成合同大会を開催いたします。第1部では、人権ポスター・標語などの表彰と子どもたちの主張。第2部では、市川高校OBで、バンクーバーパラリンピック日本代表銀メダリストの円尾智彦さんをお迎えし、ご講演をいただきます。是非、お誘いあわせのうえ、ご来場ください。
12月14日からは、27日まで14日間の会期で、12月議会定例会が開催され、補正予算等についての審議をいただきます。

12月はなんといいましても11日に映画ノルウエイの森が全国各地の映画館において上映されます。テレビ報道でメインロケ地の砥峰高原・峰山高原のある神河町がたびたび紹介もされています。また、映画の公開が近づくにつれ、県内外からの問い合わせが増えるなか、今なお多くの観光客がススキの高原を訪れています。ホテルリラクシアでは、お昼のスペシャルランチ、ロケ弁も大好評を得ており、まさしくノルウエイの森効果が出ているようです。
全国に神河町を知っていただき、そして、一人でも多くの方に、映画ノルウエイの森を観ていただき、神河町の四季折々の素晴らしい自然を満喫していただきたいものです。

終わりになりますが、神河中学校校舎建設工事は順調に進んでおります。あわせて、通学環境の整備についても安全・安心を基本に最善を尽くしてまいりますので、皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。

これから師走に入り、何かとあわただしく、また、寒さが厳しくなってまいります。健康管理は十分していただきたいと思います。
結びになりますが、昼夜を分かたずご尽力いただいております消防団の皆様には26日から恒例の年末警戒でもお世話になりますが、引き続き、地域の安全・安心のためにご尽力いただき、地域、ご家庭のすべての皆様がよい年を迎えられますようお願いいたしますとともに、この1年、町民の皆様方にお支えいただきましたことに、重ねて感謝を申し上げます。

※このメッセージは、神河町ケーブルテレビネットワークの自主放送番組“町長からのメッセージ”から引用しています。