夏の感染症にご注意ください!!
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夏の感染症にご注意ください
夏から秋にかけて乳幼児がかかりやすい代表的な感染症には、「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」があります。これらは6歳以下までの乳幼児に多く、体調によってはまれに大人も感染することがあります。気になる症状が出たら重症化・感染拡大させないため、早めに医療機関を受診しましょう。
また、今年は「RSウイルス感染症」「伝染性紅斑(りんご病)」「百日咳」も流行しています。
いずれも飛沫、接触で感染リスクが高まるため、手洗いうがいにつとめ、体調管理に注意しましょう。
感染症対策に努めていただきますようお願いいたします。

手足口病

原因
エンテロウイルス。4歳位までの幼児に感染することが多いといわれます。せきやくしゃみなどの飛沫感染のほか、便とともに排泄されたウイルスが口から入って感染することもあります。

症状
病名のとおり、手のひら、足の裏、口の中、おしりなどに米粒大の小さなもりあがった発疹が見られます(1週間程度で治ります)。ときには手や足の甲にも出ることがあります。よだれも増え、37~38度の発熱が1~3日続くことがあります。

対策
手洗い・うがい。手足口病のウイルスは、おもに便や鼻汁などの分泌物のなかにおり、手を介して口に入ることで感染するので、用便の後などはきちんと手洗いすることが大切です。

ヘルパンギーナについて

原因
主要な病原体はA群コクサッキーウイルス。乳幼児がかかりやすい、夏かぜの代表的な病気です。せきをしたときのしぶきにより感染します。

症状
突然の高熱(38~39度)と同時にのどが痛む(水疱)病気で、発熱は1~3日続き、食欲不振、全身のだるさ、頭痛などを起こします。

対策
手洗い・うがい。おむつの交換など便を扱ったあとは手洗いをきちんとすること、洗濯物を日光で乾かすことです。また、治った後も(発症後4週間後ごろまで)便からウイルスが排泄されていますので、必ず手をよく洗いましょう。

咽頭結膜熱(プール熱)について

原因
アデノウイルス。このウイルスに感染している子どもの目やにや、のどの分泌物、便などが感染源になります。プールを介して流行することが多いため、「プール熱」とも呼ばれています。

症状
38~39度の熱が3~4日続き、名前のとおり、のど(咽頭)が赤く腫れ、目(結膜)が充血し、のどのリンパ腺も腫れます。乳児の場合には下痢や嘔吐の症状が目立ち、目の症状が見られないこともあります。

対策
手洗い・うがい。水泳後は洗眼やうがいをよく行いプールの水をよく流しましょう。アデノウイルスは感染力が強いウイルスなので、家族内で感染している子どもがいるときには注意しましょう。同じタオルや洗面器を使うことでも感染するので、タオルなどは一人一人清潔なものを使いましょう。また、いったん症状がなくなってもウイルスは体内に残っています。唾液や便に含まれているので、用便や手当をした後は必ず手をよく洗いましょう。

RSウイルス感染症について

原因
RSウイルスへの感染によって引き起こされる呼吸器感染症です。主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。飛沫感染は、感染者の咳やくしゃみによって放出されたウイルスを吸い込むことで起こります。

症状
発熱、鼻水、咳などの風邪のような症状です。特に乳幼児の場合、重症化すると喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)や呼吸困難、肺炎などを引き起こすことがあります。大人の場合、多くは軽症で自然に回復しますが、高齢者や基礎疾患のある方は重症化するリスクがあります。

対策
手洗い、消毒、マスク着用、換気など、基本的な感染対策を徹底することが重要です。特に、乳幼児や高齢者は重症化しやすいため、注意が必要です。

伝染性紅斑(りんご病)について

原因
ヒトパルボウイルスB19というウイルスです。このウイルスは、感染者の咳やくしゃみによる飛沫を吸い込むことや、ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで感染が広がります。

症状
頬に特徴的な赤い発疹が現れる感染症です。症状は、潜伏期間の後、微熱や風邪のような症状が現れ、その後、両頬に蝶の羽のような赤い発疹(紅斑)が現れます。さらに、体や手足に網目状やレース状の発疹が広がりますが、通常は1週間程度で消失します。

対策
主な対策は、手洗いや咳エチケットなどの基本的な感染対策を徹底することです。特に、妊娠中の女性は胎児への影響を考慮し、感染者との接触を避けることが推奨されます。

百日咳

原因
百日咳菌という細菌の感染によって引き起こされる呼吸器系の感染症です。主な感染経路は、患者の咳やくしゃみによる飛沫感染や接触感染です。

症状
百日咳の主な症状は、風邪のような症状で始まり、その後、特徴的な咳の発作が長く続くことです。咳は、連続して激しく咳き込んだ後に、息を吸う時に「ヒュー」という笛のような音を立てることがあります。特に乳幼児では、無呼吸発作やチアノーゼ(唇や皮膚が青紫色になる状態)を伴うことがあります。

対策
百日咳の予防には、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。また、飛沫感染と接触感染を防ぐため、手洗い、マスク着用、咳エチケットを徹底しましょう。

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