令和4年4月のメッセージ

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　いよいよ春の訪れを実感できる頃となりました。

　今年の冬はシーズンを通して雪にもめぐまれ、今年5年目を迎えた峰山高原リゾート ホワイトピークは、過去最高の62,755人の入込となり大いに賑わいを見せました。このことは、冬場だけではなく一年通じたコロナ禍また、コロナ収束後の観光戦略、アウトドア・自然志向の交流推進への大きな成果・指標ともなりました。

　さて、2月24日に始まったロシア軍によるウクライナ侵攻は今もなお続いています。これまでに360万人以上がウクライナから避難し、その半数近くが未成年者と言われています。その一方で、戦火に見舞われ多くの尊い命が奪われ続けています。
　3月4日からのパラリンピック期間中にも軍事攻撃が行われたこともとても残念でなりません。
　サイバー攻撃であらゆるシステムをダウンさせる一方でフェイクニュースや電波妨害など、何が真実で今現実に起きていることすら国民に正確に伝えない、国民や世界に対しても、いわゆる情報操作が行われているとの報道もなされています。
　世界166か国・地域の8,000を超える加盟都市で構成され、わが町も加盟する平和首長会議を代表して、広島市長から3月16日、平和首長会議の全加盟都市、全ての国連加盟国の代表部および国連事務総長等に対して、平和に向けた連帯を呼び掛け、今こそ核軍縮を進展させることの重要性と緊急性を強調する会長メッセージも送信されたところです。
　いずれにしてもこの戦いはロシアとウクライナの戦いではなく欧米とロシアをめぐる経済圏闘争であり各国の関わり方が大変重要であり対応もデリケートな部分がありますが、人間の英知により一日も早いこれ以上犠牲者を出さない平和的解決を強く望みます。

　24日に閉会致しました3月議会では、提出しました全ての案件について可決承認いただきました。
　新年度におきましても、まずは3年目となります新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束を願い、国・県の施策に連動しながら日常生活と経済活動の回復に主眼を置いた町政を推進してまいります。
　特にこれからの4年間は、「さらに加速化する人口減少・地域創生」と直面する課題への取り組みが欠かせません。町民の皆様の「出番と役割」発揮による『地域力』向上が不可欠であります。町政運営のキーワードを「継続さらに発展」として

　今年度は、特に50年後の神河町の青写真づくり、神河将来ビジョンの策定を柱として、引続き地域創生総合戦略を中心とした最重点施策に積極的に取り組むとともに、財政課題である健全な財政運営の確立に配慮しながら、『持続的発展』を目標に町政運営に取り組んでまいります。

　議員の皆様からは町の9割近くを山林が占める町の将来ビジョン策定やその他各課事業推進に当たっても、職員自らがしっかりと将来展望を持ちながら町民の皆様と一緒につくりあげることや、各課事業推進についても意気込みをもって発信をしていく必要性等についてもご意見をいただきました。

　また、住民500人を無作為抽出させていただき実施しました公立神崎総合病院のアンケート結果についての結果報告もさせていただきました。病院へはここ数年町から年間7億円、住民一人当たり7万円相当の経費負担を行っている中で、「病院は必要、どちらかと言えば必要という回答は合わせて85.6％」におよびました。一方、当院は利便性が高いにもかかわらず、待ち時間が長いことへの不満や、入院、特に手術を要するものは姫路市内の医療機関で受療するという実態があらためて明らかになりました。二年前より病院経営改善対策本部を設置して取り組んできておりますが、今回のアンケートで課題が明らかになったことで、「地域になくてはならない病院・信頼される病院」を目指し、病院としてスタッフ含めてしっかりと向き合い、何をどう改善していくかを見える形で示し、実行する一年にしてまいります。

　私はあらためて、病院も役場も、「今、何を、どうしようとしているのか」を積極的にお知らせすることが地域住民の方は安心されるだけではなく、地域に活力を与えていく、町が元気になっていく原動力になると考えています。

　4月には毎年のことですが職員の入れ替わりもございます。議会議員選挙も実施されます。あらためて、執行部、議会がそれぞれの立場で町民にしっかり向き合い、神河町を元気にしていかなければなりません。

　4月に入りますと、3日には旧越知谷小を活用した、みどりのパーク「越知谷キャンプアグリビレッジ」のオープニングセレモニー、10日は桜華園のさくらまつり、17日には町議会議員選挙、18日には「ラフェスタ・プリマベラ」クラッシックカーラリー、29日は道の駅イベント。そして県立はりま姫路総合医療センターは5月1日開院予定となっています。

　結びになりますが、4月から成年年齢が18歳となります。ぜひ、積極的な社会参加を期待したいと思います。
　3月16日、午後11時36分ごろ、福島・宮城県を中心とする震度6強の地震が発生しました。また、まん延防止等重点措置は3月21日をもって解除となりましたが、「あらゆる危機」への備えとともに、新年度のスタートを、健やかで、充実した日々をお過ごしいただきますようご祈念申し上げまして、4月のご挨拶とさせていただきます。