その風邪症状の原因なあに?
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発熱・鼻水・咽頭痛など風邪症状を起こす原因にどんなウイルスや菌があるか知っていますか?どの季節にどんな感染症が流行っているのか、当院で検査できる迅速診断キットや検査装置を紹介します。

上記のうち迅速診断キットを使用して検査しているのは4項目です。

A群ベータ溶血連鎖球菌
検査時間5分、検体は喉から採取します。主な症状は急性咽頭炎で、舌がいちごのようにブツブツした状態になることもあります。

マイコプラズマ
検査時間約25分、採血した血液で検査します。発熱や倦怠感、頭痛などの症状が現れます。咳は少し遅れてから始まることが多く、熱が下がった後も3から4週間程度続くことがあります。当院では直接病原体を検査しているのではなく、感染することによりできた抗体の検査を行っているので発症後すぐには陽性にはなりません。個人差がありますが発症から1から2週間後から陽性となることが多いです。

RSウイルス
検査時間15分、検体は鼻の内部から採取します。多くは発熱・鼻水・咳などの一般的な症状で数日で回復しますが、重症化すると気管支炎などを発症しゼーゼーやヒューヒューといった呼吸音が現れます。

アデノウイルス
検査時間5分、検体は喉や目の粘膜から採取します。多くの型があるため型によって症状は異なり、目が赤くなったり、咳などの呼吸器症状、おなかが痛くなるなどの胃腸症状などがあります。

迅速診断キットの検査方法 (例 アデノウイルスの場合


インフルエンザ
検査時間は15分、検体は鼻の奥または鼻の内部から採取します。38度以上の発熱・頭痛・倦怠感・関節痛などが突然あらわれます。
インフルエンザのウイルス量は発症から24から48時間でピークとなり検査の検出率も高くなるのですが、症状が出てすぐに検査するとウイルス量が少なくて陰性となることがあります。当院では高感度の装置を使って検査しています。ウイルスにつけた目印を大きな目印(100倍)にすることでウイルス量が少なくても発見しやすいようになっています。通常より早く診断がつけば、つらい夜から解放されるかもしれません。


コロナウイルス
検査時間は21分、検体は鼻の奥または鼻の内部から採取します。当院では血液の分析装置を使ってコロナ抗原定量検査を実施しているので一度に多くの検体を検査できます

生化学・免疫分析装置
血糖や電解質、酵素などを分析する装置。コロナ抗原検査もできます。

以上のウイルスや菌の感性経路は、飛沫感染と接触感染です。飛沫感染は、咳やくしゃみ、会話などによって空気中に飛び散った病原体を吸入することで感染します。接触感染は、皮膚や粘膜を触ったり、身の回りのドアノブ・てすり・タオルなどの表面を介して間接的に接触することで感染します。手で触るところの清拭をし、タオルの共有はやめましょう。
感染しないためには、手洗いやアルコール消毒、うがいを行い、咳症状があればマスクをしましょう。またインフルエンザ・コロナでは適度な換気を行ったり、流行前に予防接種を受け予防しましょう。
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