【神崎病院通信】災害時に役立つパッククッキング
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今年は阪神淡路大震災から30年の節目を迎えました。
その間にも新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震、昨年の能登半地震と災害は予告なく襲いかかってきます。災害に見舞われたとき私たちは何を備えておけばよいでしょうか。



パッククッキングって?
パッククッキングとは、耐熱性ポリ袋に食材を入れて袋のまま鍋で湯せんをする調理方法です。メリットは普段の食品がそのまま使え、湯せんをするので調理に使用した水が何度も使用でき、加熱に用いたポリ袋はそのまま食器の上に広げる事ができるので大切な水を節約する事ができます。
災害時こそ、日常の温かい食事が心の栄養となるでしょう。

耐熱性ポリ袋とは
「高密度ポリエチレン」の表示があり、耐熱性に優れたポリ袋です。パッククッキングに使用する場合は、食品対応で湯銭調理に適したものを使いましょう。

パッククッキングで作ってみよう

基本の作り方
1.耐熱性ポリ袋に材料を入れる。※必ず「高密度ポリエチレン」の表示があるものを使用。
2.袋の空気を抜く。(鍋やボウルに水を入れ1を袋ごとつけ、水圧で空気を抜く)さらにポリ袋をねじりながら空気を抜き、上部で口を結ぶ。
3.材料は平たく均一にする。材料は入れ過ぎない。
4.鍋の底に蓋をしき、たっぷりの湯(分量外)を沸かす。
5.沸騰したら3を入れ、再び沸騰したら中火で30分加温する。
*取り出すときは、穴あきお玉やトング等を用いて火傷に注意しましょう

ご飯(1人分)
材料:米 60g
水 90cc
➀ポリ袋に米と分量外の水を少量入れ、もみ洗いをする。
➁①に90㏄の水を入れ1時間浸漬させる。
続きは基本の作り方の1から5と同様

切り干し大根とシーチキンの煮物(1人分)
材料:シーチキン缶 小さめの缶を半分量
切り干し大根(乾)10g (水でもどさない)
めんつゆストレート 小さじ2
水 大さじ4
➀ポリ袋にすべていれる
続きは基本の作り方の1から5と同様

かぼちゃの含め煮(1人分)
材料:かぼちゃ 100g
めんつゆストレート 小さじ2
水 大さじ2
➀かぼちゃを食べやすい大きさに切る。(面取りをすると袋がやぶれにくい。)
➁ポリ袋にすべてを入れる。
続きは基本の作り方の1から5と同様

パッククッキングのメリット
・通常の調理方法より柔らかく出来上がるので、袋の上から押しつぶせば、離乳食や介護食にも応用できます
・調味料は従来より半分の量でもOK
・栄養やうま味をとじこめる
・一つの鍋で、多くの料理が作れる
・後片付けが簡単
・食器が汚れないので繰り返し使用できる

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