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あしあと

    麻酔科

    • ID:2682
    • [更新日:]

    当科の概要

     麻酔科の仕事は多岐にわたりますが、当院で私たちがおこなっていることは大きく分けて二つあります。
     一つは、手術を受けられる患者さんが適切な麻酔管理のもとに、安全にそして心身ともに苦痛なく、手術という一大事を乗り切れるようにするということです。麻酔管理と言っても手術中の麻酔だけではありません。安全性を高めるためには手術前の患者さんの全身状態をできるだけ良好に保つことが必要です。高血圧や糖尿病など様々な病気を抱えておられる場合も多いですから、入院されるまでに診察させていただいて、麻酔や手術がお体に及ぼす影響を最小限にできるように力と知恵を尽くします。
     普段に服用されているお薬の中には、手術に際して減量や中止が必要になるものもありますので、このような薬剤の調整も、我々麻酔科医が行います。気をつけていただきたいのは、各種サプリメントの中には手術の経過に影響を及ぼすものがありますので、使用されているものがあれば、必ず全てお知らせいただきますようお願いいたします。
     もう一つの仕事は、様々な痛みの治療です。主として外来診療でありますが、入院中の患者さんでも可能な限り対応します。
     痛みには手術やケガによる急性の痛みと、数か月や場合によっては年単位で持続する慢性の痛みがあります。痛みの感覚は、実は身を守る上で大切なものですが、何週間何か月も続くと、非常に大きなストレスになり、体や気持ちに様々な影響を及ぼすので、適切に抑えることが必要になります。特に肩や腰の痛みは、日常生活への影響も大きいので、一般的な治療を受けても楽にならない場合には、お役に立てることもありますので、受診をご検討ください。経過の長い場合は特に一つの薬や方法によってピタッと治るような魔法はありませんが、薬剤の組み合わせや、状況によっては神経ブロックや筋膜リリースという注射を用いた方法も使いながら、少しずつでも日常の暮らしを取り戻していただけるよう、二人三脚で取り組んでまいります。
     また、慢性の頭痛に悩んでおられる方々からのご相談もお受けしております。頭痛薬が効きにくくなった、痛みが出ると何も手につかなくなるなど、重い痛みでお悩みの方も、ぜひご相談ください。痛みの治療と大きく関わることですが、癌の患者さんなどに対する緩和医療にも平成13年から取り組んでおり、日本緩和医療学会の認定も受けて、少しでも苦痛の無い穏やかな日々を過ごしていただくために、多職種の知恵と力と愛情を結集して取り組んでおります。

    医師紹介

    院長補佐・麻酔科診療部長: 宮原 誠ニ(みやはら せいじ)

    宮原医師写真

    専門分野

    周術期管理(感染症・栄養管理を含む)、急性・慢性疼痛管理、緩和医療など

    所属学会・資格等

    日本麻酔科学会(麻酔科専門医・指導医)、日本臨床麻酔学会、日本区域麻酔学会、日本緩和医療学会(緩和医療認定医)、日本頭痛学会、日本化学療法学会(抗菌化学療法認定医)、日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医・指導医、日本医師会認定産業医、日本病院総合診療医学会、インフェクションコントロールドクター(ICD)

    大阪赤十字病院での約4,000例の経験を生かして当院に麻酔科を開設するべく、当時副院長でおられた岩本忠先生からお誘いを受けて、平成12年11月から着任して現在に至っています。着任以来、地域の皆様に安心して手術を受けていただけるように、新しい知識や技術の習得も怠ることなきよう努めてきました。当初の約10年は一人で一手に麻酔と外来をこなしてきましたが、現在は中庭医師との2人体制で対応しています。
    当院では、特に術中・術後の鎮痛と術後の吐き気対策に力を入れています。本来痛みの強いお腹を切る手術であっても、痛みのせいで離床できないということは、ほとんどありません。また、手術後に食事や歩行の許可が出ても、吐き気のために動けない、食べられないというようなことは、他の施設の一般的な報告に比べて極めて少ないです。
    現在、麻酔科常勤医は私を入れて2名体制ですが、「小事に忠実なものは、大事にも忠実である」をモットーに、患者さんへの優しさを忘れない、また入院前から退院直前までのシームレスな周術期医療を提供するべく、手術室のスタッフと力を合せて日々努力しています。
    また消化器内視鏡を用いた様々な処置は通常の胃カメラ検査に比べると所要時間も長くなりますので、苦痛なく安全に受けていただけるよう、手術室外での鎮静管理にも対応しています。手術室外と言えば、関節の脱臼や骨折の整復時にも必要に応じて鎮痛・鎮静のお手伝いをしています。

    麻酔科診療部長:中庭 功雅(なかにわ よしまさ)

    中庭医師写真

    専門分野

    麻酔科一般

    所属学会・資格等

    日本麻酔科学会(専門医)

    20年以上前から環境活動に取り組み、患者さんと地球に優しい医療を心がけてきました。さらには、多くの方々の心身を共に癒すことが出来ればと考えています。

    総合診療医長兼麻酔科医長:佐野 梨沙(さの りさ)

    佐野医師写真

    専門分野

    救急医療・集中治療・緩和医療

    所属学会・資格等

    日本救急医学会(救急科専門医)、日本外科学会、日本緩和医療学会

    救急、消化器外科、緩和ケア内科と様々な科を経験してきました。患者さんの病気や症状を総合的な視点で捉え、診断・治療するように心がけています。どうぞよろしくお願いいたします。

    このページに関するお問い合わせ先

    医事企画課

    電話: 0790-32-1331ファックス番号: 0790-32-2528

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