スタッフの声【研修医・養成医】

　縁あって令和2年4月から3年間、公立神崎総合病院の内科総合診療部で勤務をさせていただきました。病院全体として温かく迎え入れてくださり、充実した3年間を過ごすことができました。
　こちらの病院の特色としては、各診療科の垣根が低く、相談しやすい環境で、学びたい分野をフレキシブルに研修に組み込んでもらえる点が挙げられます。例えば、麻酔科で挿管や人工呼吸器管理、腰椎麻酔やPICC挿入など手技的な面や、整形外科分野での外来初期対応などを学ぶことができ、総合診療で必要となる幅広い分野の知識やスキルを身に付けることができました。内科分野に関しては指導医の先生の専門分野である循環器も含めcommondiseaseを中心に内科全般を幅広く見ることができました。ここでは、専門病院で行われるような特殊な検査などはできませんが、その分、身体診察を中心に、レントゲンや心電図などの基本的な検査に頼る機会が多く、基礎を重点的に学びたい方にはお勧めできる病院です。病床は140床ですが、地域の中核病院としてACSなど救急で高次医療機関につなぐ必要がある時に速やかに診断し、同乗して搬送するなどの経験もできて自信につながり、3年間で満足のいく研修ができました。
　また、病院の周辺地域では健康を意識している患者さんが多く、病院を代表して講演をする機会をいただくなど、地域の健康増進への取り組みにも関わらせていただきました。そのような中でこの地域の患者さん方にもたくさんの温かい言葉をいただき、至らないことも多い身でしたが、地域の中で育んでいただいたと感じています。この貴重な経験を糧にこれからも多くの方々に役立つ医療を提供していけるようにより一層精進しています。自然豊かで、患者さん、病院スタッフも心温かい神崎で地域医療に携われたことを嬉しく思います。
　公立神崎総合病院で研修をお考えの先生方、興味をお持ちの方はまずはぜひ気軽に見学に来ていただき、実際に勤務していただけたらと思います。