神河町町勢要覧
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時代を越えて、郷土とともにある神河町の歴史地域に語り継がれ、今もなお、時の中を歩み続けています神河の歴史探訪多くの歴史文化遺産が語る播磨の要衝の地 神河の地は、往古より播磨と但馬を結ぶ要衝であり、多くの歴史文化遺産が今に伝わっています。その歴史は、約1万3千年以前の旧石器時代までさかのぼり、福本遺跡から旧石器・縄文・弥生・奈良時代の遺構や遺物が検出されたことにより、明らかになっています。特に奈良時代の瓦窯跡は、『播磨国風土記』「堲岡の里」を裏付けることのできる重要な資料の一つです。 中世、南北朝の動乱期には赤松氏と山名氏の戦場となり、天正期には羽柴秀吉の播磨攻略により支配されました。江戸時代初期には姫路藩領、その後、福本藩領と幕府領となり、以降廃藩に至るまでの約200年間、政治経済・文化の中心地として発展してきました。明治時代になると、まちを南北に走る旧生野街道が生野鉱山寮馬車道として整備され、日本の近代化に大きく貢献しました。そして幾度かの編入再編があり、昭和の大合併を経て平成17年に神河町が誕生しました。旧福本藩池田家陣屋庭園[県指定文化財]池泉回遊式の大名庭園。元禄年間に描かれたと伝わる絵図より、作庭時期が立藩時の寛文3年頃であると考えられています。長楽寺十一面観世音菩薩[町指定文化財]平安時代中期頃の作と推定。25年に一度御開帳される仏像で、秀麗優美、慈悲深い姿です。大畑大歳神社大スギ[県指定文化財]越知川沿いにある大歳神社の境内に自生する巨木の杉。樹齢約800年以上、幹の周囲8.8m、樹高45mで、県下2位の大きさです。徹心寺[県指定文化財]福本藩初代藩主池田政直によって建立された法華宗の寺院。本堂は、入母屋造の茅葺屋根という珍しい形式の建物です。はにおか24

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